日本武道館のサイトの武道感がヤバい
日本武道館といえば、アーティストの憧れの代名詞です。ロックバンドからアイドルグループまで、武道館のステージに立つことを目標としている人たちはたくさんいます。
初ワンマンの代表例
2019年
2018年
- 米津玄師
- BRAHMAN
- Nulbarich
- amazarashi
- SUPER BEAVER
2017年
- Aimer
- BOYS AND MEN
- Little Glee Monster
- RIZE
2016年
キャリアを問わず、毎年名だたるアーティストが武道館でライブを行っています。
武道館で単独公演行ったアーティスト数と武道大会数(直近3年間)
年 | アーティスト数 | 武道の大会 |
---|---|---|
2018 | 79 | 31 |
2017 | 86 | 27 |
2016 | 76 | 31 |
※連続公演でない場合は、同じアーティストでも複数カウントしています。
1アーティストで2日以上(多ければ矢沢永吉のように5日間)連続でライブを行うことがほとんどなので、設営・リハーサルを含めると、1年のうち200日以上が音楽関連のイベントで使用されていることになります。
一方、武道の大会を見てみると、30前後しかありません。
武道館は何のための施設なのか
日本武道館の公式サイトの「日本武道館について」というページを見ると、
創建の目的 日本武道館創建の目的は、我が国伝統の武道を、国民とくに青少年の間に普及奨励し、武道による心身の錬磨を通 じて健全な育成を図り、民族の発展に寄与するとともに、広く世界の平和と福祉に貢献することにあります。 柔・剣道をはじめ各種武道の錬成大会の開催、優秀な指導者づくりのための研修会や講習会、古武道保存のための事業並びに外国人を対象とする国際セミナーなどを企画実施しています。
とあり、武道館は武道(や書道)のための施設であることが強調されています。 もちろん、大会の年間スケジュールも公表されています。
他方、公式サイトを見ても、いつ誰が武道館でライブを行っているのか一切わかりません。いわゆるイベントカレンダーのページがありません。 更に言えば、音楽イベントを開催できる会場である、ということすら疑うほどです。 その証拠に、トップページを見ても、「音楽」、「ライブ」、「コンサート」という単語は一切ありません。配色から写真まで、武道一色です。
少なく見積もっても、2/3以上は音楽のイベントに使われているはずの武道館の公式サイトには、ほぼ100%武道に関する情報しか載っていません。武道館関係者は、音楽イベントでの使用を快く思っていないのでしょうか...
私が見つけることができた、音楽の公演が行われている事がわかる唯一の記述が、Q&A(よくあるご質問)にあります。
Q.日本武道館で行われる音楽等の公演について、座席や開場時間などを確認したい。 A.公演の主催者へお問い合わせください。